◆東京都から始まるエネルギー問題の解消
2022年12月に東京都で新築建物に太陽光パネルの設置を義務化する条例が可決されました。これは、温暖化ガス排出量を半減させる取り組みの弾みとなります。いま現在未達成が続きますが、2014年に閣議決定されたエネルギー基本計画でも、日本全体で、家庭での年間の一次エネルギー消費量をプラスマイナスゼロにすることを目指す取り組みが進行しています。
◆エネルギーの消費を抑えて自家発電する
一次エネルギーとは、冷暖房、換気、給湯、照明などの住宅設備が消費するエネルギーのことを言います。エネルギーを抑えると言っても、暑さや寒さを我慢するわけではありません。家の断熱性と気密性を向上させて、自宅で発電・蓄電できるシステムを導入して、夏は涼しく、冬は暖かい快適な生活するためのものです。そして、この取り組みをZEH(ゼッチ)と呼んでいます。
◆ZEH (ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
ゼッチはnet Zero Energy Houseの頭文字をとった略称です。断熱性・気密性の高い住宅と省エネ性の高い住宅設備で冷暖房効率がアップするため、光熱費を押さえれるというメリットがあります。自宅で発電をしているため、災害などで停電になるような心配も少なくなります。エネルギー消費量が少なく、地球の環境にとても優しい住宅になることが期待できます。
◆世界中が求めているエネルギー対策
ロシアによるウクライナ侵攻の影響でエネルギー問題が顕在化してきたこともあり、欧米では、太陽光パネルの設置義務化がどんどん進んでいるようです。今後も義務化の流れは世界で広がっていくことを見据えて動き出した東京都に、日本では、どれだけの地域が続いていくのでしょうか。
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